キッチンでは必ずスリッパを履く
実家では和室の座卓で食事をしていた。
だからスリッパの脱ぎ履きが面倒で、板の間の台所も裸足で使っていた。
流しとコンロの前の床にはキッチンマットも敷いて冬も特に足元が冷たくないし、何の問題もなかった。
が、しかし!
珍しく父が食器洗いをしてくれた時に事故は起こった。
洗った食器がつみあがった籠から、1番上に載せた洗ったばかりのフライパンが滑り落ち、父の味の親指を直撃してしまった。
フライパンの縁が当たり、大出血だ。
休日の夜だったから、救急病院を探してわたしが車で連れてゆき、処置をしていただいた。
それ以来、キッチンでは必ずスリッパを履くようになった。
夫と娘にも父の怪我の話をして、キッチンでは必ずスリッパを履くようにしてもらっている。
夫はすぐ習慣化したのだが、問題は娘だ。
いくら言っても全然スリッパを履くことが癖にならない。スリッパ履いてね、と声をかければ素直に履くのだが、放っておけば裸足で調理や洗い物をしている。
19にもなって、キッチンでの怪我のリスクが理解できないとは全く思えないが、とにかく全然スリッパを履かない。
父の惨劇が再び身近な人に起こっては堪らないので、今日も今日とてスリッパ履いて〜を繰り返し言い続ける。
素足でスリッパを履くから、タオル地で洗えるスリッパを安売りの時に複数買う。家族のスリッパを全部洗濯機に入れて定期的に洗って素足に気持ちよい状態にしている。
旅先での楽しみ 地元スーパーに寄る
旅に出たら、その地域の資本の大手スーパーに寄るのが楽しみのひとつ。
静岡ではアオキ、新潟では原信・ウオロク、山形ではヤマザワ、宮城ではウジエ、長野ではツルヤ・デリシアなどなど。地域の食材やお酒・お菓子が並んでいるし、同じチェーン内でも店によって少しずつ品揃えや値付けが違っていたりするので、あちこち寄ってみている。
ほとんど支店のない地域密着型の地元スーパーも見かけたら寄っていたけれど、その土地ならではのものはほとんどなくてナショナルブランドしか置いていなかったりする。たぶん、本当に地元密着で地域の方々が日常使うものを揃えているからだろう。観光客が珍しがるものはおそらく地元の方は自分で作るなり専門店で買うので、スーパーにその役割を求めていないのだろう。
だから、観光客であるわたし達は大手の地元スーパーに寄ることが多くなった。
が、秋保温泉の小さなスーパー「さいち」はおはぎが有名で、このおはぎ目当てで2度ほど訪れたことがある。さいちみたいに何か特色のあるお店があったら、ぜひ寄ってみたいと思う。
アンリシャルパンティエのケーキ
お惣菜を買いにデパ地下に行ったら、アンリシャルパンティエのショーケースの中に蜂が留まったとてもかわいいケーキがあったので、思わず買ってしまった。
百貨店はオワコンと言われ、閉店が相次いだし株価も下がる一方だが、住んでる街から無くなったらとても寂しい。普段の生活にはスーパーがあれば事足りるけど、デパートでのささやかな贅沢はコロナ禍での暮らしに潤いを与えてくれる。百貨店がいつまでも街に存在してもらえるように、また近い将来に始まる年金生活下でも百貨店で買い物ができるように、今一生懸命働いておこうと思う。
ピスタチオ味
わたし達歩く50代夫婦はお酒のあてにピスタチオをつまむことはあるが、ピスタチオ味のスナックやお菓子を食べることは全くない。
大学生の娘はピスタチオ味に目がなく、ピスタチオ味のものが新発売されたら必ず食べたがる。
ピスタチオ味のブームが始まって久しいが、まだまだ人気が衰えないらしく、お目当てのお菓子が売り切れていることも多いようだ。
過日、売り切れていたピスタチオ味のアイスが通勤路のコンビニにあるのを発見。
りんごとキャラメル味のアイスもついでに買って帰ったら、娘が小さな子どもみたいに喜んでいた。
わたしと同年代の友人達で、ピスタチオ味のお菓子が大好きという人はいないから、娘がいなかったらブーム自体も知らなかっただろうなと思う。
若い人と一緒に暮らすと面白い。
映画 街のトム&ソーヤ
娘は小学校の中学年時代、ジュブナイルの名作・街のトム&ソーヤに夢中だった。
新刊が出るのを今か今かと楽しみにし、著者のはやみねかおる氏の講演会に参加してサインをいただき、一緒に写真を撮っていただいたりもした。
娘自身は大学生となり、とっくの昔にジュブナイルを卒業しているが、母である私が、娘の子ども時代を懐かしむために新刊を揃え続けている。
この夏、街のトム&ソーヤが映画化されたとを知ったわたしは、娘を映画に誘ってみた。
もう興味ないよと断られるかと思ったが、意外にも「え、懐かしい!行きたい!」と乗り気になってくれて、今日2人で映画を観てきた。
私は単純に好きな俳優が出ていて楽しかったが、原作の世界観にどっぷりだった娘は映画に対して辛い評価をするかと思いきや、「楽しかった〜!割と原作に忠実だしね」「それにしても出番ちょっとの役に全部イケメン使って、イケメンの無駄遣いだなぁ笑」と楽しそうだった。
絵本や児童文学の名作は子どもはもちろん、親も幸せにしてくれる。
子ども時代が終わってからも読み返したり、映画化されて楽しんだり、ずーっと幸せを与えてくれる。
街のトム&ソーヤ、幸せをありがとう。
スターバックスの地元フラペチーノ 宮城県と新潟県
歩く50代夫婦がスターバックスに入るときは、コーヒーが飲みたいときなので、ほぼ100%コーヒーをオーダーする。
しかも少しゆっくりしたいときでもあるので、テイクアウトしたことがない。必ず店内でコーヒーを飲む。
しかし、娘は違う。
コーヒーブレイクしたいわけでもゆっくりしたいわけでもない彼女は、フラペチーノをテイクアウトする。
この夏は都道府県独自の地元フラペチーノをできるだけ多種類飲みたいらしい。
だが昨年に引き続きコロナ禍の夏だ。
ふらり旅行するわけには行かないが、一親等の葬儀で宮城県へ行く際に道中スターバックスに寄って欲しいと頼まれた。
群馬県で寄ったスタバの地元フラペチーノは早朝にもかかわらず、まさかの売り切れだった。
マンゴーとヨーグルトのフラペチーノを諦めきれない彼女は、スマホで近隣のスタバを検索し、1番近かった佐野のスタバに車内から電話をかけた。
「今から行きたいんですけど、群馬の地元フラペチーノはありますか?」
佐野のスタッフさんは、こう答えた。
「すみません、栃木のフラペチーノならあるんですけど」
忙しいさなかに変な電話に丁寧に対応してくださったスタッフさんにしっかり謝り、群馬は諦めて宮城に行った。
宮城と新潟ではお目当てのフラペチーノをしっかりゲットし、堪能していた。